yellow speech
black speech
Red and Green
左キャラ1

甲斐文弥-小学5年生は反抗を決意した。学校では空気のように扱われ、存在を認識されない。家庭では、教育熱心な母に勉強を強制され息苦しい。カーソルを合わせて、大好きな植物たちと同じ色、緑色のカラー剤をカートに入れた。両親にバレない時間に商品を受け取って、彼は反抗の足を進めた。母には大声で叱責されたが、持ち前の身軽さで、逃げ出すように登校した。真緑の頭は目立って、今まで空気扱いしてきた女子も男子も寄ってたかって罵声を浴びてきた。小さい身体が嫌悪の肉壁に隠れてしばらくすると、小さい声とともに、壁は剥がれて行った。その声の持ち主は、設楽楽-小学5年生だった。彼は一言、怪我とかしてない?と声をかけてきた。文弥は心底思った。反抗に成功した。今まで自分を空気のように扱ってきた連中が、あろうことか自分を助けに来るなんて。その醜い様に嘲りを覚える気持ちは無表情でグッと隠し、文弥も一言、「大丈夫だよ、ありがとう」と述べた。
次の日、あれだけ面白い様を見せてくれた醜い彼が、文弥を驚かせた。この世界に少しは希望を抱いていいのかもしれない。1度陰った心を、灼熱の太陽の元に引きずり出すかのように、設楽楽の髪の毛は赤く染っていた。

見えている気持ち

右キャラ1
red beyond pink
左キャラ2

見えない気持ち

設楽楽-中学2年生は性に奔放である。他校の先輩と肉体関係を持っているとか、持っていないとか、思春期真っ盛りの子どもたちの中ではあらゆる噂が流れていた。文弥はそんな楽のそばにいた。文弥からすれば楽は良い友達だった。楽の姉妹もおおらかで、楽の家は文弥にとって植物を超えるいやしの場所になっていた。
ある日楽の家に文弥がやってきた。その日は学校で男性同士の性交について話していて、恥ずかしそうな文弥をからかいながら、冗談半分で言ったのだ。「興味あるなら今日来る?」とだけ。その日から、なあなあに彼らの関係は始まってしまった。
高校生になって、相も変わらず楽は女性と遊んでいる。文弥はそんな楽に不信感を抱いている。しかし、学校で出会う姿、家で出会う姿、身体を重ねるときの姿を見ると、彼との関係を続けたいと思うのだ。表情が固くて言葉数の少ない楽だが、文弥はそんな彼をじっと待っている。楽は恋人らしいことをしない、文弥は楽に対してもっと恋人らしいことがしたいと思っている。2人はまだ、面と向かって好きだとは言ったことがない。
いつになったら、見えない気持ちが見えるようになるんだろう。あの日真っ赤に染まった髪が、文弥の視界に入った時。あなたを信じたいと思ったこの気持ちは一体なんと呼ぶんだろう。

右キャラ2
mint
左キャラ3

なあなあの関係を続けながら、2人は大学生になった。まさか、大学まで同じになるとは思わなかった。2人は運命と呼ぶにはぼんやりした関係に、多少の期待を抱きながら同じ部屋に住むことに決めた。
同棲を始めると食事や洗濯はお互い分担することにした。共同生活を続けるうちに、楽は少し柔らかくなってきたように思う。食事をすると、美味しいと言うし、風呂が沸くと先にいいよと言ってくる。大学に行くと、文弥の方が友人が多くて、楽はひとりでポツンと授業を受けていることが多い。 文弥は、世界が徐々に愛おしく変わっていることに気づいた。教育虐待をしてくる母からの逃亡、危険な子どもたちの遊びを避けると、賑やかな高校生活を経て、混乱した気持ちの整理。あとは、楽が隣にいる文弥がずっと手を差し伸べて待っているのに、気づくだけだった。 文弥は大学を卒業してゲーム会社に就職した。楽は1年の休学を経て、託児施設で働き始めた。大学生活から変わらず使っているこの部屋も、自分たちの色に変わって、毎日を健やかに生きることができている気がする。
夜中、文弥が泣き出すことがあった。そんな時は気が済むまでセックスをした。いつも泣くのは文弥だった。どうして泣くかは本人も分からない、だけど泣き止むまで付き合ってくれるのだ。とある日、泣き出したのは楽だった。どうしたのか聞くと、震える声で楽は続けた。「上手に愛する、とか、できなくて、ごめんね」
僕たちは、不器用だ。お互いの心が真っ赤に燃えても気づかない。それじゃあ仮に、2人、笑っているのなら、涙が枯れるほど信じて待ったあの季節を愛と呼んで、あなたに差し出したい。あなたが愛と認めなくても、自分の行いを悔やんでも、それは僕からの強引な愛だ。だからこれからは、あなたも僕を愛すのだ。
残り少ないハミガキ粉のチューブから、ちょっとはみ出た分を僕はもらう。新しいのを買ってこよう、ってお互い口を揃えて言えるから。

見えているつもり

右キャラ3
pink pink pink
左キャラ4

説明文ダミー4。ここに紹介テキストが入ります。あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああこの文章が見えますか?民案んんんんんんsyてええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

明日もよろしく

右キャラ4